願成寺の縁起は、弘仁5年(西暦814年)弘法大師が八栗の五剣山の麓に草庵を結んで、石仏の薬師如来を安置し庶民の無病息災を祈ったとされています。
その後、草堂は火災により灰燼と化してしまいましたが、薬師仏は焼失を免れました。
後に寛文9年(西暦1669年)宥仙聖人が御堂を復興し、瑠璃山薬師院として人々の信仰を集め現在に至ります。
本尊は石仏の薬師如来坐像で、本堂に安置されています。また客殿には弘法大師像・大日如来・不動明王をお祀りしています。
厄除け坂を上った裏山には、祇園宮があり牛頭天王(ごずてんのう)と称え奉られている須佐之男命(すさのおのみこと)外八柱の神が祀られています。牛頭天王は古より薬師如来の化身と云われ、病気平癒、厄難消除のご利益があるとされています。