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① 本堂
薬師如来を中心に閻魔大王、阿弥陀如来、観世音菩薩、地蔵菩薩、毘沙門天をお祀りしています。
明治37年に建築されました。
② 客殿
大日如来、弘法大師、不動明王をお祀りしています。
主に宗教行事の場所として使われています。
昭和4年に建築されました。
③鐘楼
大正9年に建築されました。
鐘は第2次世界大戦(太平洋戦争)で供出されました。
現在の鐘は、昭和25年4月8日再び鋳込んだものです。
④観世音菩薩供養塔
高さ5.8メートルの聖観音像薬師寺型石仏です。
2.5メートルの台座と3.3メートルの納骨供養塔です。
納められた御骨は、納骨壇に3年間安置して朝、夕、追善回向をして、石標(ハガキ大)に仏様の法名(戒名)と生前のお名前、亡くなられた御命日を刻印して、聖観世音菩薩供養塔に納骨し、永代供養を申し上げます。
「厄年」とは、陰陽易にて中国天文暦数を究め占筮(うらなう)地相を説く学派にて、人の一生厄難あるべしとて、忌む年令。
男性は、25才、42才、61才。女性は、19才、33才、37才。
殊に男性の42才と、女性の33才を大厄年となす。
男厄坂、女厄坂、登れば除厄開運。
➄男厄坂
石段は42段あります。
➅女厄坂
石段は33段あります。
➆還暦坂
石段は61段あります。
還暦とは数え年61才の称。
60年で再び生まれた年の干支に還ることから還暦といわれています。
⑧喜寿坂
石段は77段あります。
「喜」の字の草書体「㐂」が「七十七」に見えることから喜寿と呼ばれるようになりました。
➈西国三十三観音ミニ巡礼霊場
願成寺においてのミニ巡礼は、文政10年(1827)ごろに始まりました。
観音霊場の「三十三」という数字は観世音菩薩の応現身(おうげんしん)にちなみ、33種に化身して衆生を救うという仏説に基づくものである。
巡礼する事で、悲しいこと、つらいこと、苦しいこと、三途八難の苦界から離脱するために、諸人に手をさしのべてくださいます。
- 応現身(おうげんしん)=相手に応じて様々な姿に変わることをいう。
- 三途八難(さんずはちなん)=地獄・餓鬼・畜生の三悪道と、これに長寿天・(色界、無色界などの)辺地・盲聾瘖瘂(もうろういんあ)・世智弁聰・仏前仏後を加えた八難。仏法を聞くことができない仏道修行の障碍となる八種の境界をいう語。
⑩淡島大明神
造化の三神とされる高皇産霊神(たかみむすびのかみ)、神産巣日神(かみむすびのかみ)の子と言われている少彦名(すくなひこな)の神を祭神としています。
少彦名(すくなひこな)の神は、体が小さく敏捷で忍耐強く、大国主命(おおくにぬしのみこと)と協力して国土を経営した神様です。
医薬やまじないを始められた神様で、この淡島さんは、特に婦人病に霊験があるとされています。
⑪祇園宮
牛頭天王(ごずてんのう)と称え奉られている須佐之男命(すさのおのみこと)外八柱の神が祀られています。
破邪顕正、除厄開運の御徳を以て霊験あらたかにして、古より薬師如来の化身と云われ庶民の信仰篤く今に至っています。
当山の祇園宮は寛文9年(1669) 初代先師法印宥仙が、諸人の無事安泰を祈願してこの地に勧請せられたと伝えられています。
- 破邪顕正(はじゃけんしょう)=誤った考えを打破し、正しい考えを示し守ること。